11月23日。前回に引き続き、渋谷区福祉会館にてにて第166回例会が開催されました。

1番手は私、H坂が務めます。
ACマニュアル 物語の話術#2 個人的な話をする
スピーチタイトル「料理人の様に」
【スピーチ】
結婚して3年目。妻の帰りの遅い日や一人の時は自分でご飯を作るようになる。ご飯を鍋で炊き、鰹節を削り味噌汁の出汁を取る。料理することは、自分の創ったものを自分や他の誰かに食べてもらうこと。ふと気付く、それは、自分達が学んでいるスピーチも同じなのではないか。トーストマスターズは、皆でワイワイ食べる中華料理の様だ。添加物や刺激物の様な過剰なパフォーマンスが問題でもある。そこに違和感を感じ、飛び込んだ弁論の世界。社会の抱える問題に主張を唱えるその世界は、手間暇かかり日に何度も食べられない重さは有るが、ハレの日に食べたいフランス料理の様だった。そして別の団体の主催する話し方の学校では、技術云々よりまずは自分の気持ちと向き合うこと、それを素直に出すことを学ぶ場所だった。それは素材を活かす日本料理の様だ。いろんなジャンルを見ることで、料理の幅は広がっていき、様々な創作料理が出来上がる。皆さんも是非一度見てみませんか。

【論評】
トーストマスターズの良さ、そして抱える問題を比喩的に表現、そしてスピーチを多元的に捉える意味で面白いスピーチとなりました。聴衆が輝のベテランであることを前提に、何を主張するかはより深めていくこと、今回のスピーチスタンスは中華料理そのものだったので、そこは広がった幅を見せると良い。前半のリンク前の料理が長い、バランス配分を考えることという意見が出ました。

2番手はA部さん。
ACマニュアル 物語の話術#2 個人的な話をする
スピーチタイトル「追憶」
【スピーチ】
齢を重ねると人は老人になり、そして純真な子供に近づいていく。自分の小さい頃はどうだっただろうか。ふと思い出す、小学校の理科の時間に抱いた純粋な疑問。花はおしべの花粉がめしべに風に運ばれることで子孫を残す。では、人はどうなのか。その疑問を先生に尋ねると、今は答えられないとのこと。どうしてだろうか。友人に尋ねると、男女が手をつなぎ仲良くすることで子供が生まれるとのこと。なるほど、だがピンとこない。母に尋ねると、仲良い男女に西洋ではコウノトリが、日本では神様が子供を運んでくるとのこと、なんだそれは。小児科医の山中先生に尋ねると、分厚い本を取り出し、精子と卵子の説明。やっぱりどこかで男女はくっつくのか。でもどうやって?「それは時間が経つと分かる」その通り時間が経ち、後に分かった。子供の頃の純真な探求心。齢を重ねた今、探求したいものがでてきた。それは死についてだ。

【論評】
大人の誰もが知っている、でも口に出さないことを純真な子供の視点で聴いていく、ニヤリとしてしまう題材でした。訊かれた大人の対処も十人十色で興味をそそります。通り過ぎたこの世に生まれる瞬間、これから迎える終わりの瞬間についてのコントラストの良さ、死についてが唐突であったこと。メッセージをどこに置くかで捉え方が変わってくるとの意見が出ました。

3番手はK上さん。
ACマニュアル 情報を伝えるスピーチ#1 情報を伝えるためのスピーチ
スピーチタイトル「そうだ、コンテストに行こう」
【スピーチ】
何でもないようなことを、幸せだったと思う。1月25日は輝トーストマスターズのクラブコンテスト。今回コンテスト委員長に就任し、クラブコンテストを成功にさせたい。ではどんなコンテストにしようか。まず、出られる人はでる、みんな出る!これが大切だ。次に全員が審査する。そして、エリアコンテストは2月の16日。エリアコンテストに出る人のために特訓会を開こう。クラブコンテストへの出場締め切りは1月前半。皆で盛り上げていこう!

【論評】
K上さんの、前向きな人柄が出る楽しいスピーチでした。呼び掛けるスピーチなのですが、焦点がぼやけてしまっているところがあります。スピーチというよりは例会後の連絡に近いかたち、会長としての意欲が感じられるものでした。

4番手はN西さん。
ACマニュアル プロフェッショナルスピーカー#1 プロフェッショナルセミナー
スピーチタイトル「子育ての始まり」
【スピーチ】
子育てはどこから始まるか、分かりますか?800人の産後訪問を経て感じたのは、大多数が母親一人で子を育てているという実情。訪問した家庭は日本においての中上流の家庭が多い、そこで聞く母親からの話は「夫が手伝ってくれない」に集約される。夫婦とはいえ、夫は働きにでてしまい日中は居ないのだ。だが、夫の職業を見れば多忙かどうかは結婚前に分かる筈。そして多いDV、モラハラ。離婚後の母子家庭は貧困に陥る、そのため分かれたくても別れられない夫婦は多い。赤ちゃんもそうした雰囲気は感じ取る。母が文句を言われ続ける過程では、子供に多大な悪影響が出るのだ。そうしたことも、結婚前に前兆や片鱗は見えている。子育ては、パートナーを選ぶことから始まっているのだ。

【論評】
専門家の観点から見た、実情を鋭く分析したスピーチでした。プロフェッショナルが十分に感じられたと同時に、タイトルは「子育てはパートナー選び」として、その理由を挙げていくスタイルが合致している、統計を活かしてより説得力を上げると良い、子育てのモチベーションについての言及、パートナーの見分け方も欲しいとの意見が有りました。

2019_1123_輝トーストマスターズ例会

輝トーストマスターズでは、少人数ながらとことんスピーチ、ひいては自分の伝えたいことや考え方と向き合える時間を提供しています。
通常の活動に物足りなさを感じている方、是非輝トーストマスターズで一段深い日本語の世界に足を踏み入れてみませんか。